はじめに
「ミニチュアダックスがよく吠えるのは性格?それともしつけの問題?」
そんな疑問や悩みを持つ飼い主さんは多いのではないでしょうか。
甘えん坊で感受性の強いミニチュアダックスは、実は無駄吠えが多い犬種としても知られています。
しかしその吠えには、必ず理由があります。
この記事では、ミニチュアダックスが吠える原因を状況別に整理し、今日から実践できるしつけのコツをわかりやすく解説します。
吠える理由を理解し、正しい対応を続けることで、吠え癖は必ず改善できます。
ミニチュアダックスはなぜ吠えやすいの?
- 飼い主への依存心が強い
- 警戒心が強くて神経質な一面がある
- 狩猟犬の本能で「音や動き」に反応しやすい
これらの気質が重なると、インターホンや他人の気配に敏感に反応しやすくなります。
つまり、ミニチュアダックスの吠えは「性格×環境」が大きく関係しているのです。
よくある吠えるシチュエーションと原因
1. 来客・インターホンへの吠え
→ 「家を守る」意識が強い防衛本能からくるものです。
2. 留守番中の吠え
→ 飼い主と離れる不安(分離不安)から吠える場合があります。
3. 要求吠え
→ おやつが欲しい、かまってほしいなど、吠えれば要求が通ると学習しているケース。
4. 他の犬・人への吠え
→ 社会性不足、過去の経験による恐怖心から反射的に吠えることがあります。
吠えをやめさせるために重要な考え方
- 吠えるたびに叱るだけでは逆効果
- 吠える前の「きっかけ」に注目する
- 静かにできた瞬間を見逃さず褒める
「犬が何を感じて吠えているのか?」を観察し、根本原因に対応することが最短ルートです。
吠えを減らす具体的なしつけ方法【原因別】
来客・インターホン対策
- 玄関チャイムに慣れさせる音響トレーニング
- チャイムが鳴ったら「おすわり」を教え、代わりの行動を習慣にする
留守番中の吠え対策
- 外出前にたっぷり遊んで満足させる
- ケージで安心できるスペースを用意
- 留守番のトレーニングは短時間から
要求吠え対策
- 吠えても無視、落ち着いたら褒めてご褒美
- 毅然とした対応で「吠えても無意味」と教える
他の犬や人への吠え対策
- 距離をとって慣れさせる「段階的な慣れ」
- 散歩中はリードを短く持ち、飼い主に集中させる
犬が吠えるとき、脳では何が起きているの?
犬が吠えるとき、脳内では「扁桃体(へんとうたい)」と呼ばれる部分が活性化し、
恐怖・警戒・興奮といった感情が高ぶった状態になります。
これは人間でいうと「驚いて大声を出す」のと同じ反応。
つまり、吠えは本能的で一時的な反応であり、「しつけができていないから吠える」と決めつけるのは早計です。
感情が高ぶった状態では言葉も届きにくいため、落ち着いてから褒める・誘導することが大切です。
吠えを減らすための暮らしの工夫10選
- 朝晩の散歩をしっかりしてストレスを溜めさせない
- 部屋の外が見えないようにカーテンを閉める
- テレビやラジオをつけて生活音を残す
- 外出時はおやつ入りトイで気をそらす
- チャイムに録音音声で「おすわり」を誘導する
- 無駄吠え防止グッズ(スプレー式・音式)を試す
- 吠えやすい時間帯を避けて散歩をする
- 「吠える=注目される」と思わせない
- トリーツポーチで褒めるタイミングを逃さない
- 飼い主も深呼吸して冷静に対応する
どれも今日から実践できる工夫ばかりです。
しつけに失敗したときのリカバリーも大切
「つい叱ってしまった」「イライラしてしまった」そんな日もあると思います。
でも大丈夫。しつけに“失敗”はつきものです。
大事なのは、ミスを引きずらず、翌日また前向きに続けること。
犬はとても柔軟な生き物です。何歳からでも、正しく積み重ねれば行動は変わります。
完璧を目指さず、「一緒に成長する」気持ちで取り組んでみてください。
吠えの悩みは継続と観察で必ず改善できる
- すぐに成果は出なくても一貫した対応が大事
- 飼い主が焦ると犬にも緊張が伝わる
- 小さな成功体験を褒めて積み重ねることで、自然と吠えない習慣が定着します
飼い主の声・体験談
「チャイムの音に吠えていたけど、おすわりを教えて褒めるようにしたら、3週間で吠えなくなった。」
「要求吠えがひどかったけど、無視して落ち着いたら声をかけるようにしたら、少しずつマシに。」
「最初は吠えるたびに怒ってたけど、褒める方法に切り替えたら自分も犬もストレスが減った。」
Q&A:よくある質問
Q1:成犬でもしつけ直しはできますか?
→ もちろん可能です。年齢より「飼い主の対応の一貫性」が大切です。
Q2:無視すると逆に吠えがひどくなるのでは?
→ 最初は悪化する「消去バースト」が起きることもありますが、継続すれば減っていきます。
Q3:吠えすぎて苦情が来そうで不安です…
→ 音を減らす工夫(遮音・ケージ位置)や、状況説明を近所に伝える配慮も必要です。
※犬の行動に関する情報は、獣医行動学の知見や専門書(例:「犬の行動としつけ」/緑書房)などを参考にしています。
まとめ
- 吠えには必ず原因がある
- 叱るのではなく、原因ごとに正しく対処
- 根気よく、褒めるしつけで行動を変える
焦らずコツコツ取り組めば、ミニチュアダックスの吠え癖は必ず改善できます。
💡関連情報:留守番中の不安から吠える子にはこちらもおすすめです
👉 ミニチュアダックスの留守番が上手になるコツ|不安を減らす5つの習慣
※この記事は、ミニチュアダックスとの暮らしを実際に経験している飼い主の視点でまとめています。医学的診断や治療を目的としたものではありません。必要に応じて獣医師への相談をおすすめします。
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