「愛犬とスキンシップをしていたら、なんだかちょっと臭う…？」 「部屋に入った瞬間、獣臭（ケモノ臭）が気になるようになった」
愛らしいミニチュアダックスですが、一緒に暮らしていると「ニオイ」の悩みに直面することがあります。 実は、ミニチュアダックスは狩猟犬のルーツを持つため、皮脂の分泌が活発な子が多く、またその特徴的な「大きな垂れ耳」がニオイの発生源になりやすい犬種なのです。
「犬だから仕方ない」と諦める前に、ニオイの元を突き止めてケアしてあげましょう。 ニオイが消えるだけでなく、隠れていた皮膚病や歯周病の早期発見にもつながります。
この記事では、ミニチュアダックスの「3大ニオイ発生源（体・口・耳）」それぞれの原因と、今日からできる「効果的な消臭対策」について徹底解説します。
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ニオイの発生源1：体臭（皮脂と汚れ）
ダックスを抱っこした時に「脂っぽいニオイ」がしたら、それは皮脂が酸化している証拠です。
原因：ダブルコートと皮脂
ミニチュアダックスの多くは「ダブルコート（二重毛）」と呼ばれ、保温性の高い下毛（アンダーコート）が密集しています。 この毛の間に皮脂や湿気がこもることで、雑菌が繁殖してニオイが発生します。
対策：洗いすぎず、ブラッシングする
「臭いから毎日シャンプー！」は逆効果です。皮膚を守ろうとして余計に皮脂が分泌されてしまいます。
- ブラッシング（毎日）： 不要な抜け毛を取り除くだけで、通気性が良くなりニオイが激減します。
- 蒸しタオルで拭く（気になった時）： シャンプーは月1〜2回にし、普段はホットタオルで体を拭いてあげましょう。これだけで表面の汚れとニオイは取れます。
ニオイの発生源2：口臭（歯周病予備軍）
顔を近づけた時に「生ゴミのようなニオイ」「鉄臭いニオイ」がしたら要注意です。
原因：マズルが長く歯垢が溜まりやすい
ダックスはマズル（鼻口部）が長いため、奥歯に汚れが溜まりやすく、非常に歯周病になりやすい犬種です。 3歳以上のダックスの約8割が歯周病予備軍と言われています。放置すると、菌が血管に入り心臓病などの原因になることも…。
対策：「歯磨きガム」だけに頼らない
歯磨きガムは補助的なものです。基本はブラシを使ったケアが必要です。
- 指にガーゼを巻いて拭く: いきなりブラシは嫌がるので、まずは歯のヌメリを取ることから始めましょう。
- 歯磨きジェルを使う: 美味しい味がついたジェルなら、舐めさせるだけでも口腔環境を整える効果があります。
ニオイの発生源3：耳の臭い（外耳炎）
ミニチュアダックス最大の特徴である「垂れ耳」は、通気性が悪く、ニオイ菌の温床です。
原因：湿気がこもる
耳の中が蒸れて、マラセチア菌（カビの一種）などが繁殖しやすい環境です。 耳をめくった時に「酸っぱいニオイ」や「チーズのようなニオイ」がしたら、すでに「外耳炎」になっている可能性が高いです。
対策：イヤークリーナーで洗浄
綿棒でゴシゴシこするのはNGです（傷がつきます）。 犬用の洗浄液（イヤークリーナー）を耳の中に数滴垂らし、耳の付け根をクチュクチュと揉んで、汚れを浮かせます。その後、犬が頭を振って出てきた汚れをコットンで優しく拭き取りましょう。
※ニオイが強い場合や、黒い耳垢が出ている場合は、自宅ケアで治そうとせず動物病院へ行ってください。
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部屋のニオイを消すための環境づくり
犬自体のケアと合わせて、部屋の対策も行えば完璧です。
- 布製品を洗う: ソファカバー、クッション、犬用ベッド。ここが一番ニオイを吸っています。こまめに洗濯しましょう。
- ペット対応の空気清浄機: 抜け毛やフケを吸い取ってくれる集塵力の高いものがおすすめです。
- 消臭スプレーの選び方: 芳香剤でニオイを上書きするのは、犬の優れた嗅覚にとってストレスです。「次亜塩素酸水」や「天然成分」の、無香料で分解消臭するタイプを選びましょう。
まとめ：ニオイの変化は健康のバロメーター
ミニチュアダックスのニオイ対策について解説しました。
- 体臭ケアは「毎日のブラッシング」が基本
- 口臭は「歯周病」のサイン。歯磨き習慣をつける
- 垂れ耳は蒸れやすい。酸っぱいニオイは病院へ
- 部屋のニオイは布製品の洗濯で解決
「ちょっと臭うな」と思った時は、愛犬の体に異変が起きているサインかもしれません。 こまめにケアをして、無臭でふわふわな愛犬と思いっきりスキンシップを楽しんでくださいね。
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