「愛犬が、落としたチョコレートを食べてしまった!」
「玉ねぎ入りのスープを舐めてしまったかも…」
食いしん坊なミニチュアダックスとの生活で、もっともヒヤッとする瞬間です。
人間の体には無害でも、犬にとっては「一口食べただけで命に関わる猛毒」となる食材がたくさんあることをご存知でしょうか?
「ちょっとくらい大丈夫でしょ?」という油断が、取り返しのつかない事故を招くこともあります。
特にミニチュアダックスは体重4〜5kg前後の小型犬です。中型犬・大型犬に比べて、ごく少量の摂取でも重篤な症状が出やすいため、厳重な注意が必要です。
この記事では、ミニチュアダックスに「絶対に与えてはいけない危険な食べ物」と、万が一「誤飲してしまった時の緊急対応」について解説します。
記事の後半には、「与えても大丈夫な野菜・フルーツ」も紹介していますので、毎日の食事管理の参考にしてください。
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【最重要】命に関わる!絶対NGな食べ物4選

まずは、摂取すると中毒症状を起こし、最悪の場合は死に至る危険性が高い「四大危険食材」です。キッチンや食卓には絶対に放置しないでください。
1. ネギ類(タマネギ、長ネギ、ニラ、ニンニク)
- 危険な理由: 「有機チオ硫化物」という成分が犬の赤血球を破壊し、溶血性貧血を引き起こします。
- 症状: 血尿(濃い茶色のおしっこ)、歯茎が白くなる、嘔吐、下痢、呼吸困難。
- 注意点: 加熱しても毒性は消えません!ハンバーグ、餃子、すき焼きの残り汁、味噌汁の具など、「エキス」が溶け出しているものも全てNGです。
2. チョコレート(カカオ類)
- 危険な理由: カカオに含まれる「テオブロミン」という成分を犬は分解できず、中枢神経や心臓に異常をきたします。
- 症状: 興奮状態、パンティング(荒い呼吸)、痙攣(けいれん)、不整脈、嘔吐。
- 注意点: カカオ含有量が高い「ビターチョコレート」や「製菓用チョコ」ほど危険です。ミニチュアダックスサイズなら、板チョコ1枚で致死量に達する可能性があります。
3. ブドウ・レーズン(干しぶどう)
- 危険な理由: 原因物質は完全には解明されていませんが、急激に腎臓の細胞を破壊し、急性腎不全を引き起こします。
- 症状: 嘔吐、元気がなくなる、おしっこが出なくなる(腎不全)。
- 注意点: 「レーズンパン」や「お菓子のトッピング」にも注意が必要です。生のブドウなら1粒食べただけでも体調を崩す子がいます。皮も実もNGです。
4. キシリトール(ガム・歯磨き粉など)
- 危険な理由: インスリンが過剰に分泌され、急激な低血糖を引き起こします。また、重度の肝機能障害を招くこともあります。
- 症状: ふらつき、意識喪失、痙攣、嘔吐。
- 注意点: 人間用のガム1粒でも、ミニチュアダックスにとっては命取りになるほど毒性が強いです。テーブルの上のガムボトルには要注意です。
意外と知らない?与えてはいけない飲み物・嗜好品

食べ物だけでなく、飲み物や身近な嗜好品にも危険は潜んでいます。
アルコール(お酒全般)
犬はアルコールを分解できません。少量でも泥酔状態になり、呼吸抑制や昏睡状態に陥ります。
床にこぼしたビールを舐めさせたり、お酒入りのゼリーを与えたりするのは厳禁です。
カフェイン(コーヒー・紅茶・緑茶・エナジードリンク)
チョコレート同様、興奮や痙攣を引き起こします。
使用済みのティーバッグや、コーヒーメーカーの豆カスをゴミ箱からあさって食べてしまう事故も多いので、ゴミの管理も徹底しましょう。
加熱した鳥の骨・魚の骨
「犬に骨」は昔のイメージです。
生の状態であれば柔らかい骨もありますが、「加熱した鳥の骨」は縦に鋭く割れます。
飲み込んだ際に食道や胃を突き刺したり、腸閉塞(ちょうへいそく)の原因になったりするため、唐揚げやフライドチキンの骨は絶対に与えないでください。
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誤飲してしまった時の対処法(緊急対応)
もし愛犬が危険なものを食べてしまったら、一刻を争います。冷静かつ迅速に行動してください。
1. すぐに動物病院へ電話する
「様子を見よう」は禁物です。毒素が吸収される前に(食べてから1〜2時間以内に)処置する必要があります。
夜間であれば、迷わず「夜間救急病院」を探してください。
2. 獣医師に「3つの情報」を伝える
電話や診察の際、以下の情報を正確に伝えることで、適切な処置(催吐処置や胃洗浄など)がスムーズに行えます。
- 何を: (例:カカオ70%のチョコレート、板チョコ)
- いつ: (例:30分前に)
- どのくらい: (例:半分くらい、約30g)※パッケージが残っていれば持参しましょう。
3. 【重要】無理に吐かせない
ネット上には「塩やオキシドールを飲ませて吐かせる」という情報がありますが、素人判断で行うのは非常に危険です。
食道を傷つけたり、誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)を起こしたり、塩中毒になるリスクがあります。必ずプロ(獣医師)に任せてください。
これなら安心!与えても良い食材リスト(少量のみ)

「ドッグフードだけじゃ可哀想」「おやつとして野菜をあげたい」という場合は、以下の食材なら基本的に安全です。
ただし、アレルギーの可能性もあるため、最初は少量から試してください。
| 食材 | 与え方・注意点 | 期待できる効果 |
| キャベツ | 茹でて細かく刻む | 食物繊維で便通改善、満腹感(ダイエット) |
| リンゴ | 皮と種を取り除く | ビタミン補給、整腸作用 |
| サツマイモ | 必ず加熱する | 甘みがあり喜ぶが、高カロリーなので少量に |
| 納豆 | タレなし、小粒 | 腸内環境を整える(血液サラサラ効果も) |
| ヨーグルト | 無糖・プレーン | 乳酸菌でお腹の調子を整える |
| 鶏のササミ | 茹でて裂く | 高タンパク低カロリーでダイエットに最適 |
※あくまで「おやつ・トッピング」程度(1日のカロリーの10%以下)に留めましょう。肥満はダックスの腰の敵です。
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まとめ:知識が愛犬の命を守る最大の武器
ミニチュアダックスに与えてはいけない食べ物について解説しました。
- ネギ類、チョコ、ブドウ、キシリトールは「絶対NG」
- 加熱した骨やアルコール、カフェインも危険
- 誤飲したら、自分で吐かせずすぐに動物病院へ
- 家族全員で「NGリスト」を共有する
「ほんの少しなら…」という油断が、愛犬を苦しめることになってしまいます。
特に人が食べているものを欲しがるダックスは多いですが、心を鬼にして与えないことが、本当の愛情です。
安全で美味しい食事管理で、愛犬の健康と長生きをサポートしてあげてくださいね。

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